飲食店の『いらっしゃいませ』よもやま話
私の経験ですが、ふらりと何気なく洋服店に入店した途端
店員にマークされ、あれこれと商品を勧められ、挙句の果てに
何か購入しなければ店を出られない雰囲気になる事があります。
これでは押し売りと変わらないし、私はその様なお店が苦手です。
『いらっしゃいませ、何をお探しですか?』と声を掛けられた
らめんどくさくて店を出てしまいます。
買うものが決まっている時は別ですよ。
この、『何をお探しですか?』が嫌いなのであって
『いらっしゃいませ』と言うのは良くないとは思いません。
むしろ『いらっしゃいませ』と言うのは
商人の心得であると思っているぐらいです。
コンビニエンスストアなどは万引き防止の為、マニュアルにやまびこ方式
『いらっしゃいませ』というのがあるそうです。
私は、入りやすく出やすい店が、良い店の一つの基準であると思っています。
それぞれの業種で『いらっしゃいませ』に様々な意味を持たせているようです。
飲食店の『いらっしゃいませ』の意味は何でしょうか?
1・お客様に『あなたが来店した事を我々は認識していますよ』
と安心感を与える為。
元気な明るい声であいさつしてお客様に良い印象を持っていただく為
2・従業員に『新しいお客様が来店した事』を伝え、おのおのの役割
を果たす為のスタートの合図として。
大きく分けると、この2点の意味があり、そのどちらが欠けても
飲食店の運営に支障を来たしてしまうことがあります。
もしも、貴店のスタッフが『いらっしゃいませ』の意味を理解
せずに、義務的に『いらっしゃいませ』と言えば良いと思って
いるのならば、是非『いらっしゃいませ』の意味を教えて
あげて下さい。
飲食店に行って席に着いても、誰にも気付いて頂けない時
の気まずい不安な気持ちは、経験して初めて理解出来るもの
ですが・・・あなたのお店は大丈夫ですか?
さらに、先に述べた出やすい店を飲食店に当てはめると
食い逃げされやすい店になってしまいます。
店の入り口には常に気を配って
お客様の出入りに注意しましょう。